第18回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展みてきました。
鷹楠です。第18回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展@国立新美術館をみてきたので、所感メモ。
アート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門、功労賞という部門がある。
アート部門って何だ・・・というツッコミはさておき・・・
一番驚いたのは、アート部門の大賞の「50 . Shades of Grey」。
まさかの、プログラミングコード(を紙に印刷したもの)。この発想はなかった。灰色のグラデーションを出力するコードを、コンパクトな6つの言語で書かれている。「コンピュータ技術の進化と陳腐化の歴史」が表現されているらしい。BASICからはじまり、名前を聞いたことがない言語もある。たしかに、コンピュータ技術はものすごいスピードで移り変わってきたことを感じさせる。最近のWeb系とか特にね・・・。
50 . Shades of Grey | 第19回文化庁メディア芸術祭
手法の多様性に関心したのは、「Spin」「group_inou 「EYE」」。アイデア次第って感じ。
group_inou 「EYE」 | 第19回文化庁メディア芸術祭
「Voyage de Hokusai (北斎の旅) 」。自由すぎる作品。心が開放された気分。
Voyage de Hokusai (北斎の旅) | 第19回文化庁メディア芸術祭
「Communication with the Future – The Petroglyphomat」。消えてしまった太古の「情報」も、きっとあっただろうな。
Communication with the Future – The Petroglyphomat | 第19回文化庁メディア芸術祭
「Chulyen, a Crow’s tale」。なんだか印象が強すぎて、2回もみてしまった。
Chulyen, a Crow’s tale | 第19回文化庁メディア芸術祭
駆け足だけど、このへんで。
14日までなので、みに行く方は今週末に。
では。
『アート・スピリット』(ロバート・ヘンライ著) を読みました。
鷹楠です。
村上隆さんのトークイベントに参加後、アート領域への関心がますます高まり、「いわゆるアート分野のバイブル本ってなんだろう?」と思い、いろいろ調べました。
すると、どうやら80年以上に渡ってアメリカの若き芸術家たちによって読み継がれている本があるらしい。
ということで、ロバート・ヘンライという人が書いた『アート・スピリット』という本を読んでみました。
感想:
- 意欲を掻き立てられる熱いメッセージが詰まっている!これは確かにバイブル。しかも、分野はアートに限らない。というか、アートはあらゆる分野から繋がっているんだなあ。
- 一貫して主張しているのが、芸術作品は表現したいことがあっての「ひとつの結果」であって、それが目的ではないということ。生きていく過程での中間生成物とでも言うべきか。技術は必要だけれどもそれは目的ではない。…何にでも言えることですね。耳が痛い。
- たとえ世間に認められなくても、自分の表現したいことを貫け、と。これは、岡本太郎も同じことを言っている(ただ、両者とも認められているけど。笑)。「アートはビジネス」とは対照的。しかし、生きるためには生活を考えないといけないから、難しいですね。…とか言ってる時点で覚悟がないということかな。
- 赤毛好きで、結婚の理由もそれ、というのが…潔いというか正直というか、とても親しみを覚えた。好きなものは否定しちゃいけないよね。
- 技術は目的ではないけれど、表現するためには必須であり、ある意味、詰め込み的な教育は必要である、と。(ただし嫌々やるものではない)。なんだろうな…習得に時間がかかるとか、実際にやるときに手間がかかる技法ってあると思うけど、同じことが表現できるんだったら、素早く手軽にできればそのほうがいいよなあと思った。
- これ作るの大変だっただろうな、とか、制作の苦労・苦痛・手間を感じさせる作品を否定していることが、だいぶ衝撃だった。そういうので人を唸らせるのは違う、と。分野はいろいろあると思うけど、けっこう、これ自分やってたなあ。
そんなこんな。何度も読みたくなる素晴らしい本です。
・・・
さて、ちょうどAmazonから下の本が届いたから、次はこれを読んでみよう。
どうなることやら。
MVNO乗り換え。
村上隆のスーパーフラット・コレクション トークイベント
鷹楠です。
横浜美術館で開催している「村上隆のスーパーフラット・コレクション」。
そのトークイベントに参加しました。
村上隆のスーパーフラット・コレクション ―蕭白、魯山人からキーファーまで― | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館
この美術展は、村上隆さんが所有している美術品(のごく一部)を紹介する、というもの。
感想:
- 堂々とした村上隆さんにシビれた。「その道のプロ」とは、多くの試行錯誤と、絶え間ない努力の上に成り立っていることを、忘れないようにしよう。
- コレクションは、その背景にあるストーリーを知ることなしに意味をなさない。だから、なぜそこにあるのかということから考えるべきだ。例えば、呼継茶碗と鼠志野茶碗が並べてあった理由や、雑巾の背景についても。
- 美術品を集めることの大変さ。お金があっても買えないものばかり。だから価値がある。なぜ価値があるのか、何に価値があるのか、いまいちど考えよう。
- 礼儀とは、取り繕うことではない。根底にある気持ちをきちんと育もう。
- なぜ作品点数が多いと美術館は大変なのか、それはひとつひとつについて調査が行われるから。当たり前のことかもしれないけど、いままで考えたことがなかった。調査して初めて脚光が当たることもあるのだから、眠っている作品は数知れないんだろうなあ。
村上隆さんについては、森美術館で開催中の五百羅漢展で初めて知って、考えていることの壮大さに圧倒された。
村上隆の五百羅漢図展 ::: 2015年10月31日(土) ― 2016年3月6日(日) ::: 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
さて、芸術とは何ぞやということに興味がわいて、こんなものを読み始めた。
Amazon.co.jp: アート・スピリット: ロバート・ヘンライ, 滝本 誠, 野中 邦子: 本
読み終わったら、これも読んでみたい。
芸術起業論 | 村上 隆 | 本 | Amazon.co.jp
どうなることやら。
考えを文章に。
鷹楠です。
こんなことを書いていきたいと思います。
・美術展や博物展に行った感想
・神社に参った感想
・読んだ本の感想
・参加したイベントの感想
・その他
よろしくお願いします。